2011年12月03日
KSMリアル小話 (第4話 まじ命かけてみた!)

前回の続きっす v
え~、仕事帰りにフグを釣りまくって楽しんだ俺!
しかし、そのために多くの命を奪ってしまったことを深く反省し、こいつらの亡骸を少しでも人類の役に立てたいと考えた。
そう! こいつら(フグ)を食って、俺の身体の一部として取り入れてやるのだ !! wwww
が、しかしフグには、皆さん御存知の
テトロドトキシン(TTX)っていう猛毒が潜んでいる。 聞くところによるとこのTTX、かの青酸カリの1000倍近い破壊力を持つらしい @@; だから、いくら無茶な俺でもいきなり手出しはできない。 う~~む
ということで俺はフグのことを必死に勉強をしてみたんだ。 まずはその辺から話していこうと思う。
なお、最初に断っておくが、このブログ記事を読んで真似をしようなんて絶対思わんで欲しい! 素人が手を出したら間違いなくあの世行きでっせ !! って・・・・・・、俺も素人かwwww まあ、とにかく、「良い子は絶対真似をしないように」ってことだけは言っておくぜ ^-^v
さて、本題に入る!
三途の川を渡ることなくフグを美味しく食すために最も重要なことは、そのフグの種類を間違えないことだ。 フグは種類やその身体のパーツによって毒の強弱が違う。 全身毒だらけの奴もいれば無毒の奴もいる。また、トラフグみたいに皮が食べれるものもいれば、それを食ったらイチコロって奴もいるわけだ。 さらには地域差、季節差、雌雄の差なんてのでも微妙に変わってくるようだ。
まぁ兎にも角にも、俺はまず釣ってきたフグをしみじみと眺めてみることにした。 すると、驚いたことに、釣ったフグは2種類が混在している事が判明!
↓

実際は下の「謎のフグ」が9割を占める。 しかし、「謎」のまま食するのは無謀極まりない。 なにせ相手は青酸カリの1000倍って野郎だ! 俺はドン・キホーテとは違うwww
つうことで調べたよ~。こいつを。 ところがさ、成魚(大人の魚)だったら図鑑とかでまあ判るんだけど、なにせこいつらは幼魚っす! 模様や体型が成魚のそれと異なるわけさ。 図鑑には大抵成魚しか載ってないからな。 で、いろいろ調べまわって出た結論がこいつは「ゴマフグの幼魚」ってこと! 人のHPの写真を掲載するわけにいかないので直リンクさせてもらうと・・・・。
↓
http://www.zukan-bouz.com/fygu/fugu/torafugu/gomafugu.html
ほらっ! このHPの写真見てわかるように、俺の釣ったのとぜ~~んぜん違うでそ!
でも、とにかくこいつぁ~九分九厘ゴマちゃんに間違いない! (← 「九分九厘ってことは残り九割一厘ヤヴァイじゃん♪」 と釣り仲間は言いやがったが・・・www テメー肝食わすぞっw)
(ちなみに、このHP、ぼうずコンニャクさんって人の魚図鑑のページっす。 写真とか内容とかがドいい加減な他のページと違って、かな~~り信頼できるページっす。)
さてと、先ずは魚種を特定できた! (100%じゃないけどw 九分九厘だけどwww)
次はテトロドトキシン(TTX)についてだ!
前述したが、この毒は青酸カリなんかよりも遥かに強い毒性を持つわけだが、なにもフグ自体が100%TTXで構成されてるわけじゃぁない。身、皮、内蔵などに含有されてるというわけであって、含有量の差によりどんだけヤバイのかが決まるって訳だ。 で、そのヤバさの度合いが4段階に別れていて、毒の強い順に、猛毒、強毒、弱毒及び無毒と表される。
それから、毒の強さは専門的には「MU(マウスユニット)」という単位で表される。 例えば身や内蔵を1グラム食べさせたらどんだけのマウス(ねずみ)があの世行きになるかってのを数値にしたものなんだが、まあそういった面倒くさい説明は抜きにして、その部分を人間(成人男性)が食ったらどんだけヤバイのかってのを表にしてみた。
↓

断っとくが、この表はあくまで俺流の解釈なので信用するなwww
このたび釣れたショウサイフグは、肝臓・卵巣が猛毒、皮・腸が強毒、筋肉が弱毒、精巣が無毒(弱毒と書いてる文献もある)。それから、謎のフグことゴマちゃんは、肝臓・卵巣が猛毒、皮は弱毒、筋肉・精巣・腸は無毒(こちらも文献により筋肉が弱毒だったりと差がある)ということ。 すなわち、この両者とも、筋肉と精巣(白子)ならなんとか食えるということになるわけだ。(実際のところ、この両者は全国各地で食されている種類でもある。) ただし、過去のフグ中毒例を分析すると、圧倒的に皮や内蔵を食って当たってる例が多いことから、今回は白子はやめといて、とにかく身だけを食べることにする ^-^v

↑ こいつらを・・・・・・
ていっ! とぉ~~ ずばっ むきっ・・・・ てな具合に捌く。
この程度の小フグを捌くのに、俺は1尾あたり20秒をかけない v ただぁ~~し、水流しながらの残った内臓や皮の破片取りだけはこれでもかっていうぐらい丹念にやった。 当然である。肝臓や卵巣は猛毒だからね^^ それに、TTXってのは水溶性なので、流水で丁寧に洗うのは理に適ってるわけだ。
※ 捌き方の写真はなし V 読んだ人が真似しちゃなんねえからなwww

んで、下処理終了~~~~~!
この状態までにする事を業界用語では「みがく」と言うらしい。
お次はこれに軽~く塩を降り、フライパンにオリーブオイルを敷いて焼く!
いや、別にフレンチを気取ってる訳じゃあねえ。 焼いた後に網を洗うのがめんどくせーだけだwww

じゃ~ じゃ~~ じゃ~~~
一丁上がり~~~っとくらあ!
しかしここで、例の「九分九厘ゴマフグ」ってことを思い出す;;;
よく考えたらさ、我が県の沖でゴマフグ成魚が漁獲されてるって聞いたことない;;;
う~む、こいつらがもしかして違うフグだったらどうしよう;;
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・;;;;;;;;
でも良いか。 関東に筋肉食ったらイチコロみたいな種類(センニンフグ、ドクサバフグ、コモンダマシなど)ってほとんどいねえしな。
まあ、毒があったところで弱毒ってとこだ、数百グラムぐらいなら食えるべ ^-^v
まっ、ちょっとづつ様子をみながら食えばいいや ^^
よしっ! まずは3尾食って30分置くことにしよう!
ぱくっ!
ん・・・ んマ~~~~イ!
でも、味が薄いな。
醤油、醤油っと・・・・・・・あれ? ねえや。 ポン酢でいっか^^
ぱくっ!
OH! NO~~~!
オリーブオイルとポン酢の組合せ、しくった;;;;;
まっ、でもまあ食える。
ぐびっ(酒飲む音)
ぐびっ
ぱくっ
ごきゅっ
そして、俺はふと気づいた・・・・・・・

うわ~~~!
様子見ながらのはずが、調子に乗ってほとんど食っちまった;;;;;;
・・・・・30分後・・・・・

ってのはジョークwwww
(幸いその後痺れは来ませんでした v)
味をしめた俺は、後日再びフグを釣ってきて、今度は唐揚げにしてみた^^
↓

今回は鰭を全部はずした。 鰭は皮の一部を被ってるからだ。ゴマの皮は一応弱毒だけど、まあ、念のためにはずした。
う~~ん、唐揚げサイコー ♪ ビールもうまい v
わたぁ~し、にぽんじんに生まれて、いか~~たね ♪
ということで、今回のリアル小話はおしまいwww
え~~、最後にしつこく言っておく。
「フグの素人料理は大変危険です! 良い子は絶対真似をしないでください!」
他人に食わすと法令にも触れるぜ!
Posted by 百八龍の人 at 10:00│Comments(0)
│ブログライターかすみ